あずみ野フーズです。
参考:ドライフルーツは栄養豊富!生の果実との違いは?【効果・効能】
こちらの記事で、ぶどうを例にとって栄養価の変化をみてきました。
そこでわかったことは、生のものを「干すだけ」でミネラル成分が増えるということ。
実際、ぶどうだけでなく他の食材でもミネラル成分が増えることがわかっており、数値にすると2割ほど増加するようです。
ここで私が思ったことは、なんで干すだけ栄養価が高くなるの?ってこと…
それでは、そんな疑問を解消したいと思います!
水分の減少によるもの
まずはこれです。
干すことによって水分が抜けますね。ものにもよりますが、野菜や果実の8割は水分だと言われています。
この水分が抜けることによって、水分以外の栄養素が凝縮したことがひとつの要因だと考えられます。
でもこれだとミネラルが2割増加する理由にはなりませんよね?
そこで出てくるのが日光(太陽)です。
日光の力
なんといっても乾燥に欠かせない存在が日光です。
日光がない場所ではいつまで経っても乾燥しませんよね。洗濯物もそうですけど…
日光による効果は2つあります。
- 熱によって水分を飛ばす
- 紫外線の作用
熱によって水分を飛ばすというのはわかりますね。
着目したいのは、2つ目の紫外線による作用です。
紫外線による作用
紫外線は人体にとってはあまりいいものではありませんよね?
日に焼けたり、シミの原因になったり…
では、野菜や果実ではどうなのか?ということですが、紫外線の影響で「縮合反応」という反応が起きます。
難しいんで詳細は省かせて頂きますが、この反応によって栄養素が増えます。
縮合反応によって栄養素が増加する一方で、日光によって欠損してしまうのが「ビタミンC」です。
ビタミンCは水に溶けやすく、熱・酸素・光・アルカリによって壊れやすい性質を持っています。とても繊細なんですね。
なので、ビタミンCを摂取するという目的であれば、生の野菜・果実を食べることをおすすめします。
逆に、それ以外の栄養素であれば圧倒的に干したものがいいです。
ドライフルーツのご注文はあずみ野フーズにご連絡ください。
シイタケがすごかった!
ちょっとイレギュラーになりますが、シイタケに面白い性質があるので紹介します。
シイタケはエルゴステリンという成分を豊富に含んでいます。この成分は、紫外線を浴びるとビタミンDに変化する性質で、干ししいたけは生しいたけの約2倍のビタミンDが含まれています。
ちなみにビタミンDは、カルシウムの吸収率を20倍も高め、骨にカルシウムを定着させる役割を持っています。
こんな感じで、紫外線の影響で思いっきり性質が変わる食材もあります。
まとめ
天日干しで栄養価が高くなる理由は、
- 水分の減少によって水分以外の栄養素が凝縮される。
- 日光(紫外線)によって成分の性質が変化する。縮合反応によって栄養素が増える。
ということで、太陽光がすべての結果になりました。