あずみ野フーズです。
ドライフルーツはパンに入れたりヨーグルトの甘味として使ったりさまざまな使用方法があります。
そんな感じでいろんなところで使われているドライフルーツですが、お気づきでしょうか?すべて脇役になっているということを…
そんな不甲斐ないドライフルーツですが、実はすごいやつなんです!!
ということで、みなさんにはドライフルーツの「すごさ」を知ってもらって、脇役から主役になる瞬間を見届けて頂きたいと思います。
ドライフルーツって?
そのままなので知ってると思いますが、そもそもドライフルーツってなんぞや?ってところから。
果実を天日や砂糖漬けなどで乾燥させ、保存性をもたせた食品である。
読んで字のごとくですね。乾燥させた果実です。
乾燥とひと言で言っても幅広く、昆布やわかめのように「からっからに乾燥」させるものから、干し柿のように「生の果実よりは水分が抜けているけどまだ軟らかいもの」までさまざまです。
ここで言うドライフルーツは後者のように柔らかい状態のことを指します。
ドライフルーツの甘さ
ドライフルーツの甘さには2種類あります。
1.砂糖の甘さ
先ほど出てきた「砂糖」を使った人工的な甘さです。これは砂糖の保存性の高さを利用したものです。
食材が腐ったり痛んだりする原因は「腐敗菌」です。砂糖にはこの「腐敗菌」を抑制する効果があるんですね。具体的にいうと、食品中の砂糖濃度が60~65%あると、腐敗菌そのものの水分が奪われてしまい生きていけなくなるというもの。
参考:砂糖で保存
ドライフルーツを作る際に「砂糖に漬ける」という行為は、腐敗菌を発生させないための工夫であると言えます。
2.自然の甘さ
もうひとつが食材そのものの甘さ。
乾燥させることで水分が抜け、甘みを強く感じれるようになります。
「生のもの→干したもの」でもっとも変化がわかるのが「柿」ではないでしょうか?
渋柿はとてもじゃないが食べれたものではありません。ですが、干し柿にすると渋いどころか甘みがすごいですよね?
これは乾燥させることにより、渋柿の可溶性のタンニン(カキタンニン、シブオール)が不溶性に変わって渋味がなくなるからなんですね。
渋柿にタンニンが多く含まれているため変化が顕著に現れますが、ほかの果実にもタンニンは含まれています。
なので、乾燥させることによって甘みが増すことは理にかなったことと言えますね。
生の果実との栄養価の違い
ドライフルーツは生の果実と比較して栄養価が高いと言われています。
ドライフルーツに多い栄養素は、ミネラル(カルシウム、マグネシウム、カリウム、鉄、亜鉛、銅、リンなど)、食物繊維、抗酸化物質(果皮や果実の色素成分)です。これらは、生の果物よりも凝縮された事で100g当たりの含有量が増加します。
本当にそうなのか?ドライフルーツの代表ぶどう(レーズン)を例にとってみてみたいと思います。
ぶどう(生)とレーズン(ドライフルーツ)の栄養価比較【100gあたり】
成分 | ぶどう(生) | レーズン(ドライフルーツ) |
---|---|---|
エネルギー [kcal] | 59.0 | 320.0 |
水分 [g] | 83.5 | 15.4 |
たんぱく質 [g] | 0.4 | 3.0 |
脂質 [g] | 0.1 | 0.1 |
炭水化物 [g] | 15.7 | 79.0 |
ビタミンC [mg] | 2.0 | 0.0 |
ナトリウム [mg] | 1.0 | 1.0 |
カリウム [mg] | 130.0 | 750.0 |
カルシウム [mg] | 6.0 | 50.0 |
マグネシウム [mg] | 6.0 | 33.0 |
リン [mg] | 15.0 | 97.0 |
鉄 [mg] | 0.1 | 1.7 |
五訂日本食品標準成分表より
表をご覧いただくとわかるように、全体的にレーズンの栄養価が高いのがわかります。とくに先ほど言ったミネラルが飛び抜けているのがわかると思います。
エネルギーと炭水化物の数値が高いのが気になりましたか?
まず、生のぶどう100gとレーズン100gでは水分量の違いから個数が変わってきます。その影響もあります。
それでも気になるのは事実…
でも安心してください!ドライフルーツを100gを食べるのはなかなかキツイです…
少量ですごい効果を発揮してくれるのがドライフルーツのいいところです!
ミネラルが豊富だと何がいいのか?
ではミネラルが豊富に含まれていると何がいいのでしょうか?気になりますよね?
ミネラルは鉱物で、身体の調子を整えるのに重要な働きがあります。
例えば、鉄分が不足すると貧血になったり、カルシウムが不足すると骨がもろくなってしまいます。それらを防ぐためにもミネラルは欠かせないものなんですね!
ミネラルが豊富な食材
ミネラルが豊富な食材は、
- 納豆
- 牡蠣(カキ)
- わかめなどの海藻類
といった具合にちょっとクセ者が多い印象です。どれも好き嫌いが多い食材たちですよね…
身近なものでは「バナナ」がありますが、ミネラルを摂取する目的としてはあまり適しません。
それがドライフルーツだとレーズンをはじめ、イチゴ、マンゴーなど親しみやすいものが多く、お子さんでも気軽に食べることができます。
ミネラルは不足しがちな栄養素なので、少量でも毎日摂取して栄養素を補いたいですね!
ドライフルーツに加工される果実
- ぶどう
- いちじく
- イチゴ
- 柿
- あんず
- マンゴー
etc…
あずみ野フーズでもたくさんのドライフルーツを取り扱っていますが、本当いろんなものが乾燥させられているんですね。
さいごに
いかがでしたか?ドライフルーツの凄さをわかっていただけたでしょうか?
重要なことは毎日少量でも食べ続けることです。それが難しいんですけどね…
ミネラルは不足しがちな栄養素なので、気軽・手軽に食べられるドライフルーツをぜひ試してみてください!